アベノセンタービル - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

アベノセンタービル

           
0101:アベノセンタービル メイン

0101 - アベノセンタービル
竣工:1970年
設計:村野藤吾
住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-36

皆様どうも. 昨日(2016年5月15日)は大阪を拠点とした建築家 村野藤吾氏の生誕125周年となる記念日でした. この時代の建築家といえば丹下氏や黒川氏など有名な方も数多くいますが、関西生まれの自分としては村野氏の建築作品の方が親しみ深いので、そんな日に立ち会えたことを嬉しく思います. そういうわけで今後は村野建築をテーマとして大阪に残る建築スポットをご紹介していきます. その一発目は阿倍野エリアのど真ん中に立地するアベノセンタービルです.
0101:アベノセンタービル 西側からファサードを見る

0101:アベノセンタービル ファサード全景

0101:アベノセンタービル 出窓のようなファサード

0101:アベノセンタービル ファサードのディティール

センタービルはこの地区の中心に位置する『近鉄前交差点』の南東側の角地に位置しています. 前回紹介した「あべのハルカス」があべの筋を挟んですぐ向かいにあり、その逆側には同じく村野氏設計の「きんえいアポロビル」が並んで建っています. つまり先代の近鉄ターミナルビルが現存していれば、この東西大通りは村野建築が3棟並んで建つ『村野ロード』だったというわけです.

窓は両脇のガラスを少し奥へと引っ込ませて出窓のように. 水平部材を3階ごとに取り付けているため、3層分の窓が合体して非常に大きな出窓を成しているのが特長です. 柱には波型断面の縦縞が施され、両隣の窓が奥へと引っ込んだことから、柱を前へと強調させる印象も受けます. このビルは1970年竣工と「フジカワ画廊」などに代表される大阪ビル建築の全盛期からは少し後の作品. 出窓のような窓ユニットは「八重洲ダイビル」と似たタイプの外観です.

館内は全体的に綺麗になっており、オリジナルの内装が見られる気配はありません. 横の階段を降りると地下通路につながる商業フロアへ. 村野氏といえば階段のデザインに目を向けてしまうのですが、中でも気になったのが途中でYの字に分岐した踊り場でした. 施工上の苦肉の策だったように見えますが、トマソンに似た雰囲気を感じます. 一時は再開発で解体されると噂されていた時期もありましたが、耐震や内装を入れ替えてでも長く使われているようで安心しました.


※ お詫び
写真健全化に伴い、以前まで掲載していた内観写真の公開を停止して文章を再構築しました.



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