奈良県立美術館 - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

奈良県立美術館

           
0112:奈良県立美術館 メイン

0112 - 奈良県立美術館
竣工:1973年
設計:片山光生
住所:奈良県奈良市登大路町10-6

皆様どうも. 2016年6月上半期の奈良建築シリーズも4件目のご紹介となります. 今回ご紹介する奈良県立美術館は、「奈良県庁舎」「奈良県文化会館」の設計に携わった片山光生氏が、県庁舎周辺の公共施設の中で最も後年に手掛けられた建築です. 加えて片山氏は竣工と同年に建設省を引退するため、この美術館は営繕技師としても最後の作品となります. 今回はそんな美術館建築の魅力に迫ります.
0112:奈良県立美術館 正面ファサード①

0112:奈良県立美術館 正面ファサード②

0112:奈良県立美術館 県庁舎屋上からの眺め

美術館があるのは県庁舎の北隣. 奈良市街と奈良公園を結ぶメインストリートである国道369号線からは、奈良県庁の主棟で隠れてしまうのが個人的には勿体無い気がします. 県庁舎や文化会館にみられる水平が強調された形態や、八角形の穴が開けられた屋上の庇などが特徴的だった作風とは打って変わり、方形屋根が覆いかぶさった小屋のような印象を与えるコンパクトな外観です. 予習なしで初めて訪問した際は、これが県庁舎と同一人物の作品とは思いませんでした.

写真3枚目は県庁舎の屋上から美術館を撮影したものです. 美術館はこれまで自分が見た県立美術館としては最小規模. 方形屋根の2階建てボリュームを東西に配置し、それを展示室や廊下が埋め込まれたボリュームで繋ぐという構成になっています. 受付は外に設けられており(写真2枚目の中央部分)、館内は全面的に撮影禁止. 内装は今までのモダニズムなものよりお洒落な設えで、各棟中央の吹き抜けを照らす照明が丸型の可愛らしいものだったのが印象的でした.
0112:奈良県立美術館 RCの屋根垂木

0112:奈良県立美術館 側面のファサード

0112:奈良県立美術館 敷地内にあったオブジェ?

ではもう少し外観を見ていきます. コンクリートで造成された軒裏の垂木は、和の雰囲気を感じさせるモダニズム建築を手掛けた片山氏らしいデザインで、コーナー部分(トップ写真右側)にまで徹底されているのはさすがだな〜と感じます. 一方で惜しく感じられたのは、2階の外廊下に設けられた手すりがスチールだったこと. 県庁や文化会館の手すりはコンクリートの造形力をフルに活かした見事なものだったので、統一感があってよかったのにな〜と思ったりもしました.

最後にすごく気になったのは、美術館の南側に設けられていた校倉造(あぜくらづくり)のような謎のオブジェ(写真3枚目). 中は空洞っぽいので何かの機能があると思い込んでるのですが、調べてみてもさっぱりでした. どなたかご教示願いたいです. 県立美術館としては名品展専用の展示室を持たない珍しいタイプなので、観覧料は展覧会によってバラバラです. ご訪問の際は予め美術館HPリンクでお確かめください. 短めですが今回はここまでです〜


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