直島幼児学園 - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

直島幼児学園

           
0127:直島幼児学園 メイン

0127 - 直島幼児学園
竣工:1974年(幼稚園)/ 1983年(保育園)
設計:石井和紘+難波和彦(幼稚園)
   石井和紘(保育園)
住所:香川県香川郡直島町笠町1841

皆様どうも. 7月に入ってからよりいっそう暑さが厳しくなり、本格的な夏の訪れを感じさせます. さて今月上半期の建築紹介は、18日よりはじまる『瀬戸内国際芸術祭2016』の夏会期にあわせ、春会期に続いての直線特集第2弾をやっていこうとおもいます. この特集では、春会期に参加したベネッセ主催のガイドツアーで撮影した直島文教地区の建築と、高松・坂出・丸亀にある香川県本土の名建築をご紹介していきます. まずは直島文教地区の建築です.

『直島文教地区』は、当時の直島町長であった三宅親連氏が直島の子供達が、島外に行っても自慢できる学校をという思いから構想され、1970年に完成した「直島小学校」を皮切りに教育施設が続々と建てられていきました. 建築家 石井和紘氏によって設計されたこれらの施設群は、現在の『直島建築』の大元となる建物群として広く知られ、安藤忠雄氏の美術館建築とならぶ名建築スポットです.

文教地区は今でも現役の学校施設のため、普段は内部観覧はおろか敷地内の侵入もできません. しかし今年は芸術祭の開催に併せ、直島町・福武財団主催のもとで『直島建築 + The Naoshima Plan ガイドツアー』リンクpdfの開催が発表されました. 参加費わずか500円で普段見ることのできない文教地区の建築を間近で撮影出来るということで、4月末頃の春会期の訪問にあわせて参加してきました. 今回はツアー順にあわせて直島幼児学園から紹介していきます.
0127:直島幼児学園 学園手前の坂道

0127:直島幼児学園 保育園正門①

0127:直島幼児学園 保育園正門②

文教地区は「海の駅なおしま」のある宮浦地区と「家プロジェクト」のある本村地区のほぼ中間に位置しており、両地区を結ぶ県道沿いに並んで建つため、町営バス内の車窓からもその建築群を見ることができます. ツアーの出発点となる幼児学園バス停から歩いてすぐに見えてくるのが、地区の西端に建つ幼児学園です.

幼児学園は「直島幼稚園」と「直島保育園」で構成される幼保一体となった施設で、それぞれの園舎が中庭を介して東西に建っています. 写真に写る「直島保育園」は幼児学園の施設としては後期に建てられた施設で、文教地区に建つ石井氏の建築では最後に完成した作品です. 小さい窓枠がリズミカルに並んだガラスデザイン(写真3枚目)が特徴的で、その窓枠が入口扉にまで徹底されているのが個人的には好きなポイントです.
0127:直島幼児学園 学園の運動場

0127:直島幼児学園 ピロティへ降りる階段

0127:直島幼児学園 幼稚園と保育園の区切りとなる配管

そのまま坂道を下ると幼児学園の中庭(写真1枚目)が見えてきます. 写真1枚目の右手は保育園の園舎、左手は幼稚園の園舎となっており、どちらの園児もこの中庭で遊べるようになっています. 保育園の玄関脇には中庭へと降りる階段(写真2枚目)があり、そこから1階のピロティへと続いています. 建物の下に潜った先が中庭というのは、幼児にとってはユニークな空間体験のように感じて羨ましく思います.

ツアー中の出来事として、園舎や坂・裏山に囲まれるように展開されたこの中庭を『谷のような空間』とガイドさんが説明していたのが非常に印象的でした. よくよく考えると、この文教地区全体も南北を山に挟まれた谷状の地形になるため、石井氏らはこの地形を中庭のモチーフとして取り入れたということも考えられそうです.
0127:直島幼児学園 幼稚園の管理棟玄関

0127:直島幼児学園 幼稚園東側からの眺め①

0127:直島幼児学園 幼稚園東側からの眺め②

さらに坂道を進んだ先に見えるこちらは「直島幼稚園」の園舎です. こちらは石井氏と「箱の家」シリーズでおなじみの難波和彦氏が『鸞(らん?)建築研究団』という名で共同設計したもので、園舎の四隅に設けられたクラスルームの真上に飛び出る四角い塔が特徴です. 窓の開口も両端にガラスブロックをはめ込んだユニークなもので、中からどのように光が差し込むのか気になります. 展望台のようにも見えるあの塔からの眺めも気になるところです.

今回は見れなかった内観は、いつかくる内観見学のチャンスまでおあずけということで. ではでは今回はここまで〜


◆ この記事に関連する建築マップ
瀬戸内建築マップ - 岡山・香川の瀬戸内海を中心とした建築マップ


※ GoogleMap上では「直島幼児学園幼稚部」となっています.
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