親和銀行大波止支店 - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

親和銀行大波止支店

           
0250:親和銀行大波止支店 メイン

0250 - 親和銀行大波止支店
竣工:1963年
設計:白井晟一
住所:長崎県長崎市五島町4-16
選定:DOCOMOMOセレクション(2016追加:No.203)

皆様どうも. 今月26日にドコモモ日本支部から、2016年度におけるDOCOMOMO追加建築11件が発表されました. これにてDOCOMOMOコレクションは208選となります. ついに200件越え. 地元関西ですと京都の「宮津市庁舎」や大阪の「臨海スポーツセンター」がリスト入りしています. その中で私が今までに探訪している建築として、長崎にある親和銀行大波止支店がノミネートしていましたので、今回はそちらをご紹介していきます.
0250:親和銀行大波止支店 長崎電停より

0250:親和銀行大波止支店 電停より見る

0250:親和銀行大波止支店 正面外観

0250:親和銀行大波止支店 正面より

銀行があるのは長崎電気軌道 五島町電停のすぐそば(写真1枚目 中央に電停・右に銀行)です. 長崎のメインターミナルであるJR長崎駅から徒歩で移動可能な距離にあります. 高層ビルが立ち並ぶ大波止通り(国道202号)の中で、ひと際小さい石張りの銀行建築は「善照寺本堂」や「芹沢銈介美術館」を手掛けた20世紀の鬼才・白井晟一氏の作品. 親和銀行に関わる白井氏の建築としては、他にDOCOMOMO100選に選ばれた「親和銀行本店」があります.

1963年の竣工から半世紀以上が経ってもその姿をほとんど変えずに残る大波止支店ですが、そのアクのない美しい造形は路面電車の車窓からでも独特の存在感を放っています. 正面壁を湾曲させて中央に細長いアーチを設ける構成(写真3枚目)は、後の「ノアビル」の基壇部や「渋谷区立松濤美術館」でもみられるもの. しかし先の2件はアーチが入口を兼ねるのに対し、こちらはスチールの縦ルーバーで覆われた開口部になっています.
0250:親和銀行大波止支店 正面広場①

0250:親和銀行大波止支店 正面広場②

0250:親和銀行大波止支店 正面広場③

0250:親和銀行大波止支店 南側外観

キャノピーと建物の間には水盤(写真1枚目)が設けられていますが、水は惜しくも抜かれておりました. 訪問時期は非常に暑い8月だったのですが、クーリング目的で限定的に流すのもアリではなかったかと思います. 支店内へは北側の扉(写真2枚目 左奥)から入館. 現役の銀行のため写真撮影禁止ですが、吹き抜けの営業室には当時からのユニークなディティールが残っているのが素晴らしかったです.

建物そのものはあっさりとした印象ながらも、後の作品に通ずるデザインも数多く見られる意欲的な作品であることが十分に伺えた白井建築探訪でした. 選定を契機に、今後とも長く残ってほしいものと思います.


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