GC 大阪営業所 - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

GC 大阪営業所

           
0004:CG 大阪営業所 全景

0004 - GC 大阪営業所
竣工:2000年
設計:坂茂
住所:大阪府大阪市中央区南新町2-3-17

どうもこんばんは. 最近の話ですが『生きた建築ミュージアムフェスティバル2015』というイベントに行ってきました. どういうイベントかザックリ説明すると、大阪に点在するレトロビルから近代建築まで、普段は入れないような場所が特別に一般公開されるイベントです. 今回私は、今年から一般公開された2つのオフィスビルを訪れてまいりました.

まず一つ目に訪れたのは大手歯科医療メーカーの事務所であるGC大阪営業所です. 地下鉄堺筋本町から徒歩数分で到着します. 一見カーテンウォールで覆われた普通の鉄骨造ビルかと思われますが、駆体をよく見ると木材. これは鉄骨に本来必要な耐火皮膜を、50mm厚の木材で覆われた木質ビル建築です.
0004:CG 大阪営業所 内観

いざその内部に突入! 被膜された木材は同時に仕上げ材となり、巨大な木柱となってオフィス全体に落ち着いた雰囲気を与えています. 木造建築には「燃え代設計」という、木材が始めに燃える表面の部分「燃え代」を想定することで、火事が起きても直ちに建物が倒壊しないようにする設計法があります. 木は表面からジワジワと燃え始めるので、中心部分がすぐ燃えることはありません. このビルではその燃え代の考えを鉄骨にダイレクトに反映させたといった感じでしょうか. しかし構造的なものなのか、建物左側から壁に向かって鉄骨のジョイントが繋がっていました. 構造補強でしょうか.

そんな木質ビルを設計したのは建築家 坂茂(ばん しげる)氏です. 建築構造材として「紙(紙管)」を使用した様々な建築を作成したことから「紙の建築家」としても有名です. また震災の復興支援にも積極的で、阪神淡路大震災では紙管でつくられた教会や、東日本大震災で仮説として建築した女川のコンテナ住宅など、普段はなかなか手に入らない建築素材ではなく紙・コンテナといった世界にどこにでもある汎用品で構造をつくる独創性・革新性が評価され、2014年には日本人として7人目となるプリツカー賞(建築のノーベル賞)を受賞しています.
0004:CG 大阪営業所 紙の家具


そういうことで、どこかに紙の要素はないかな〜と探してみると…… あ り ま し た !! 紙の建築ではないですが『紙の家具』が展示されていました! 実際に座ってみるとこれが結構頑丈で、2人乗ってもびくともしません. それで家具をよく見てみるとこの紙管、金具締めされてないんですね. 紙管にある程度の大きさの切れ目をいれて、足の部分にあるレールに差し込んで置いただけという…紙管を金具で固定しないとは驚きです. 逆に言うと、紙管の一本一本はすぐにスポッと取り外しが可能なので、らくらく設置・解体可能なのが坂茂らしい家具だととても感心させられました. ということで今回はここまで〜


関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

非公開コメント

プロフィール

MATŌ

Author:MATŌ
『ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)』は関西の建築好きが日本全国にある建築スポットを実際に探訪し、感想を交えながら紹介するブログです. 西日本多めです. 今までにご紹介した建築記事の一覧を見たい方はこちらへ→「全国建築マップ

記事掲載や掲載写真等のご希望に関しては、こちらの「メールフォーム」からご連絡お願いします.
記事内の誤字・脱字等がありました場合は、コメント欄でご意見いただけると助かります.


◆ 兄弟サイト ◆

ARCHI'RECORDS@Walkingへのリンク

インフォメーション

2017年4月より更新頻度が激減します.
大変申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます.

● 写真健全化に伴い、以下の記事の公開を停止します. 健全化が完了次第、公開を再開します.
・「金沢海みらい図書館」
・「福井県立図書館・文書館」

メディア協力

・『近代建築2017年5月号』にて写真提供をさせていただきました.

FC2アクセスカウンター

スポンサーリンク

twitter

facebook

スポンサーリンク