浅草文化観光センター - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

浅草文化観光センター

           
0007:浅草文化観光センター メイン

0007 - 浅草文化観光センター
竣工:2012年
設計:隈研吾
住所:東京都台東区雷門2-18-9

今回はこのブログ初の東京建築、誰もがおなじみ浅草寺雷門の向かい側にある浅草文化観光センターです. 観光センターということで、この建物の施主は台東区. 公共建築でここまで思い切ったデザインを施した建物もあまりないでしょう. 垂直性を強調する木のルーバー、平屋建ての建物を縦にダイレクトに積み重ねたファサード、今にも崩れ落ちそうな緊張感を感じるのは私だけでしょうか…

設計したのは東京大学教授でもある隈研吾(くま けんご)氏です. 自然素材である木材を用いた「和」のデザインを特徴とする、私の好きな建築家の一人です. もう一つ、この人の建築要素として特徴的なのは縦に伸びるルーバーでしょう. 近作の「TOYAMAキラリ(富山市ガラス美術館)」や「十和田市市民交流プラザ」でも用いられています. 一時期は太宰府のスターバックスもテレビで取り上げられましたね.
0007:浅草文化観光センター 外観

0007:浅草文化観光センター フロア説明

というわけで外観をじっくりと. ガラスに接しているルーバーの木材はかなり細い材で構成されていました. 各層にあるルーバーの間隔は全て異なっており、一層一層の小屋に違った表情がでています. このルーバーの間隔ってどのように決定されたのでしょうか、気になります. 一部の階には外部に出られる通路が出っ張っていましたが、それでもメンテナンスは大変そうですね. ちなみに小屋の隙間は設備スペースということで、黒の鋼板が取り付けられているようです.

館内には会議室、展示ルーム、観光案内ルームなどが集約されており、大体は1フロアに対して1つの機能というわかりやすいプランになっています. そうすると、会議室や展示ルームといった小屋が垂直に積まれる、シンプルかつ面白い建物構成に感心させられます. 平屋の町並みの残る下町、浅草にふさわしいビルディングタイプのあり方を見事に体現していると思います.
0007:浅草文化観光センター 内観①

0007:浅草文化観光センター 内観②

内部には垂木に似せた斜め木材の天井が印象的な空間がありました. 屋上のフロアは入場無料ということで行ってみると、スカイツリーや浅草寺が一望できるビュースポットとなっていました. 基本計画書を見てみると、どうやら一般開放の階層は黒を基調とした落ち着きのある空間に、会議室や管理事務所は白壁の明るい空間になっているということです.

個人的には垂木ルーバーと鉄骨の接合部分の収まりが気になりました. 金属プレートで挟み込むと施工費がかかるのでしょうか? 木材が継ぎ目なくストレートに繋がると非常によく見えるのですが、頑張ってほしかったなと思います. それでは今回はここまで〜


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