六甲の教会「風の教会」 - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

六甲の教会「風の教会」

           
0011:六甲の教会「風の教会」 メイン

0011 - 六甲の教会「風の教会」
竣工:1986年
設計:安藤忠雄
住所:兵庫県神戸市灘区六甲山町西谷山1878

今回は現在兵庫県六甲山上エリアを中心に展開されているアートイベント『六甲ミーツアート』に行って参りました. このイベントのメインは、今回紹介する風の教会(六甲の教会)が特別解放されるということです. 是非その建築を拝もうと、イベント観覧時間約4時間弱という超タイトスケジュールで六甲山に行ってきました.

この「風の教会」は、日本建築界を代表する建築家 安藤忠雄氏が手掛けた三大教会(一部界隈ではそのようなカテゴリーとして認知されています)の1つです. 残る2つは大阪茨木にある「光の教会」、北海道トマムにある「水の教会」です. しかしこの教会が他の2つと比較してレアな理由があります. 元々この教会は「六甲オリエンタルホテル」が所有する教会として、1986年に竣工しましたが、肝心のホテルが2007年に営業終了. 外資系への売却の話もありましたが、今日まで閉鎖・放置状態となっていたという現存するのに観覧できない安藤建築となっていたわけです.
0011:六甲の教会「風の教会」 玄関①

0011:六甲の教会「風の教会」 玄関②

そんな曰く付きの教会は六甲山上駅からシャトルバスで約10分、オリエンタルホテルの裏側まで歩くとお目にかかれます. まず目に飛び込むのは教会本館までのなが~い廊下です. RCを基本駆体として、開いている部分に擦りガラスを挿入しています. 普通教会堂は正門のレベルからフラット(平面)かそれより高い位置にある認識でしたが、この教会は入り口のレベルから低い位置にあるため下り階段となっていました. 傾斜地の設置の関係なのか、少し降りた所にある教会というのはあまりないアプローチに感じます.
0011:六甲の教会「風の教会」 内観①

0011:六甲の教会「風の教会」 内観②

0011:六甲の教会「風の教会」 内観③

玄関を通って内部へ入るとそこはTHEコンクリートな安藤空間がありました. コンクリート打ち放しの空間に左側に大きく開けられた巨大ガラス、正面にある十字架は鉄板2枚というシンプルさ、所々に採光のためのスリット(隙間)が設けられているのがいかにも安藤建築ですね. 正面の机のような台の材も非常に薄く、物質のストイックさが際立っていました. ちなみに写真に見える黒い球体は、ミーツアートの展示作品です.

これだけだと装飾性を徹底的に除した肌寒いRC空間ですが、巨大開口から夕日が差し込み、植物の影が右手の壁面に良い感じに投影されていました. この自然景の投影は、先程の廊下の擦りガラスにも見られます. 安藤建築に私個人が思うのは、光の使い方が上手い印象を受けます. 訪れた時間が夕方で、植物の影が良く反射される時間帯だったためかもしれませんが、午前中はどのように光が差し込むのでしょうか、非常に気になるところです. ではでは今回はここまで〜

※ 2016年も『六甲ミーツアート』にて特別公開が予定されています. 詳しくは公式サイト(HPリンク)をご覧ください.


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