京都八百一本館 - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

京都八百一本館

           
0122:京都八百一本館 メイン

0122 - 京都八百一本館
竣工:2013年
設計:KAJIMA DESIGN(鹿島)
住所:京都府京都市中京区東洞院通三条下る三文字町220

皆様どうも. 本日はアントニオ・ガウディ生誕164周年ということで. SNSではたくさんのガウディツイートが散見されます. 中でも気になるのは、今からおよそ10年後に完成するとみられえる「サグラダ・ファミリア」でしょう. 今の状態からあの完成予想図に10年でもっていくというのは、正直今の段階では想像がつきませんが、完成に至る変貌をじっくりと見ていきたいですね.

さて今回ご紹介する京都探訪シリーズ7件目は、近年にできた現代建築をご紹介します. 場所は前回紹介した「中京郵便局」の西側に接道する『東洞院通』を南に歩いてすぐのところにある商業施設 京都八百一本館です. 設計は五大ゼネコンの一角である鹿島ということで、言葉の響きだけをとればよくあるゼネコンの商業施設という認識ですが、調べてみると竣工年に京都デザイン大賞を受賞しているとのこと. 郵便局からも近いので、それならと今回足を運んできました.
0122:京都八百一本館 東洞院通の北側から

0122:京都八百一本館 東洞院通外観①

0122:京都八百一本館 東洞院通外観②

0122:京都八百一本館 東洞院通のオープンカフェ

0122:京都八百一本館 外壁のスクラッチタイル

それでは建物のメインの顔となる東洞院通側の西側外観です. 外壁全体は深い色合いをみせるスクラッチタイル(写真6枚目に拡大写真)で仕上げられ、地上部付近になると壁が内側にクルンと引っ込んでいるのがユニークです. 軒裏には地域産の明るい無垢材が使用され、2階庇の上からはセットバックした3階の植栽の緑が見えるように工夫されています.

東洞院通の脇はオープンカフェになっており、休息を目的とした買い物客の人々による賑やかなムードが沿道に創出されているのが非常に良い感じでした. 当初は都市型スーパーのようなものを想像していましたが、京都らしい落ち着きを表現させた外観と、スーパーというゴチャゴチャした印象を払拭させた見事なデザインでした. ちなみに夜は軒裏と外壁の間に仕込まれた暖色照明を軒裏に向けて照らすことで、建物をボウッと緩やかに照らすそうです.
0122:京都八百一本館 エレベーターホール

0122:京都八百一本館 屋上農園①

0122:京都八百一本館 屋上農園②

0122:京都八百一本館 屋上農園③

0122:京都八百一本館 屋上農園④

それでは内部へ. 『八百一(やおいち)』という名の通り、当館は八百屋ブランドを全国展開する農業法人によって建設された本店施設で、館内にはスーパーをはじめ数多くのテナントが入店しています. 中央部に大きい吹き抜けがとられたスーパー内部の撮影は諸事情により控え、『六角農場』を書かれた3階を目指します. エレベーターホールのコンクリート仕上げ(写真1枚目)も見事です. しかしスーパーの屋上に農場とは…非常に気になります.

そして3階にあがってきました. 店舗南側を六角通が通ることから「六角農場」と名付けられたこちらは、本物の農場を都市に移植するというコンセプトで完成しました. 農園の土厚を800mm確保することで大根などの根菜類の作付けも可能としています. 農場では栽培した野菜がその場で販売され、都市に住む人々が気軽に農業に触れ合うことのできる場所としても注目されているそうな. 周囲には10階建て以上のマンションも建つ京都市街地ど真ん中という感じなのですが、そんな中にできたこの農園はまさに『都市の農場』と呼ぶに相応しいものでした.

今回は短めですがここまでです. 京都らしい落ち着いた外観の屋上に広がる都市の農場へ、興味のある方はぜひ. ではでは今回はここまで〜


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