




コンサートホールへは地下鉄北山駅1番出口から、北大路通へとぶつかる南北道路を南に歩いてすぐの場所にあります. 1番出口からは、既に目印となる黒い外壁がわずかながら確認できます
(写真1枚目). 周囲を池に囲まれた、黒い陶板?で覆われた巨大な円錐台(プリン型とも)がこの建物のシンボルです. 東側には流線型のデザインをしたガラスファサード
(写真3枚目)があり、内部からの眺めを見たいのですが、どうやらこちら側は大ホールの舞台裏にあたる部分みたいです.
初めはこの黒い円錐台のどこかに入口があると思っていましたが、ホールの玄関
(写真4枚目)はこの円錐のさらに奥にあります. アプローチの途中には、円錐の内部にあるカフェ(訪問時は閉鎖済)へとつながるブリッジ
(写真5枚目)があるのですが、アプローチから斜めに伸びるのが気になります. 調べてみると京の風水が関係していて、ブリッジをカフェから延長すれば上賀茂神社へ、さらに伸ばせば平安神宮にぶつかるようで、平安遷都に関連させた軸のようです.





それではいざ内部へ. 館内は国内最大級のパイプオルガンが備えられた「大ホール」と、円錐台の最上フロアにある「小ホール」の2ホール構成. 格式高い交響楽団のホールのため館内に入れないのではと心配していましたが、案外すんなりと入れました. エントランスにある斜め格子状に割り付けられた天井仕上げ
(写真1枚目)が、京都っぽいデザインに感じさせるのがいいですね.
さらに奥へと進むと、中央部分を何本もの円柱が囲む吹き抜けの空間
(写真2枚目)へとでてきました. ここは建物のシンボルとなる円錐台の内部で、この吹き抜けの外周を囲むようにスロープが配置されています. 開場前には待合せとして機能するのでしょうか、訪問時はこれ以外に何も設置されていなかったので、空間のわりには少しもったいないと感じがしました. 床面には四角い箱が凹んだり飛び出したりするだまし絵
(写真3枚目:名称不明)があるのがユニークでした.
メインとなる「大ホール」へはこのスロープを昇って2階に進みます. 壁面には歴代の交響楽団の指揮者をはじめとした人々の写真が展示され、このコンサートホールの軌跡を感じさせます. このスロープを更に進めは「小ホール」のある3階フロアにも進めるのですが、当時は立ち入り禁止になっていました. 先の奥へ通ずるアプローチにしても、このスロープにしても、ホールまでにたどり着くアプローチ・空間体験が全面に押し出された興味深いホール建築だと思います. 興味のある方はぜひ、ではでは今回はここまで〜
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