


それでは外観です. 周辺に雑居ビルなどが建つおよそ40m四方の敷地いっぱいに美術館があるため、美術館の外観を十分に撮影できるポイントは限られており、なおかつ大通り側も数本の大木に覆われているため、掲載できる外観写真は少ないです. 岡田氏といえば採石場の岩肌のような、コンクリートや石貼りの巨大なボリュームが特徴的でしたが、オリエント美術館は外壁の大半がタイル張りの、長方形のボリュームを積み上げたような外観になっています.

それでは館内へとおもって入口の扉を入ってみると、風除室のような僅かなスペースに受付があり、その奥にあるもう一つの自動扉の先は展示室ということになっていました. つまりこの美術館にはエントランスに該当するスペースが存在せず、館内のほぼすべてのスペースが展示室(当然ながら撮影禁止)になっていました. しかしながら2階フロアのトップライトがある「パティオ」だけは撮影OKということで、この記事ではそこの撮影写真1枚を頼りに内部を説明します.
内部は外観のタイル張りの雰囲気から一変して、空間の隙間から柔らかな光が落ちてくる光の空間になっていました. 壁の殆どは、コンクリートの表面を荒削りしたようなザラザラのもので、砂漠の砂塵をイメージしています. ザラザラの壁面が囲み、隙間から光が照らすこの空間は『洞窟のような美術館』という表現がしっくりきており、古代オリエントの雰囲気としても非常にマッチしています.
短めですが今回はここまで. 個人的には、屋上フロアからどのように採光窓を展開しているのか知りたいところですが、屋上フロアは一般開放していないようでした. 一度あの内部空間を見てからすご〜く気になっているのですが、もう少し高い建物から再撮影もアリかと最近は思っています. ではでは今回はここまで〜
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