2016/10/15




店舗は「名古屋テレビ塔」が道路中央に建つ名古屋市のシンボルロード『久屋大通』と、名古屋市内を東西に横断する『錦通』の交差点付近にあります. 周囲の街路樹よりも低いキュービックな店舗. 中高層ビルの多い中では大きさだけで見ると、非常にこじんまりとした印象を受けます. しかしながら、道路側全面をガラス張りとして淡いグリーン色に輝くその外観は、まさに輝く宝石箱のような眩い存在感があります. 周囲の景色が投影されているのもいいですね.
設計を担当したのは建築家の青木淳(あおき じゅん)氏. 1983年より磯崎新氏の建築事務所に入所後、1991年に建築事務所を設立. 代表作に「潟博物館(現: ビュー福島潟)」や「青森県立美術館」がある上で、数々の『LOUIS VUITTON』の店舗建築をデザインしています. この名古屋店はシリーズ第1号作品で、これを機に「松屋銀座店」や「表参道ビル」などの他店舗も手掛けていきます.





今度はファサードをもう少し近い距離から. このファサードは外壁となっているガラスと、さらに1mほど奥に引っ込んだ店舗の壁によって挟み込まれたダブルスキン(二重壁)の構成となっており、そのどちらにもヴィトンの伝統デザインである『ダミエ・パターン(市松模様)』が施されています(写真2枚目). これにより見方によっては手前と奥の模様の重なりがズレることで、モアレの幻想的な模様が浮き上がる仕組みになっています.
1mの間隙を利用して、ファサードに取り付けられたショーウインドウ(写真3枚目)やロゴマーク(写真4枚目)も立体的に飛び出す演出も見事. ここまで外観を立体的かつ美しく感じさせるデザインに感服です. 世界的な高級ブティックということで、さすがに中に入ることはできず. 夜間のファサードも素晴らしいということで、ぜひ一度拝見したいと思います. 栄に建つ緑の宝石箱のような商業建築へ、是非一度いかがでしょうか. ではでは今回はここまで〜
- 関連記事
-
- 豊田市美術館
- オアシス21
- LOUIS VUITTON NAGOYA
- 丸栄百貨店
- アーク栄東海ビル(旧大栄ビルヂング)
コメント