




オアシス21があるのは名古屋のメインストリートである『錦通』と『久屋大通』が交わる交差点の角地. 地下鉄栄駅からは地下通路で繋がっており、まさに栄エリアの中心とも呼べるエリアに位置しています. オアシス21の目玉はやはり、遠方からでも見える楕円形の巨大な大屋根. 「光の宇宙船」を名付けられたこの大屋根は、近くにある「名古屋テレビ塔」と比較すると見劣りするものの、この超巨大なガラス屋根はランドマークとして十分なインパクトがあります.
大屋根に近づいてみると、その真下は大屋根よりも一回り大きい楕円形でガボっと落ち込んだサンクンガーデンになっているのがわかります. 地下空間はイベントスペースとして利用されているようで、当日も他文化フェスのイベントが開催されていました
(写真5枚目). 全国探してもなかなか見つからないほどの巨大なサンクンですが、上の大屋根は全面的に覆っているわけではないので、大雨の日はどうなるのかが気になります.





こちらの施設の設計を手掛けたのは五大ゼネコンの一角である大林組. 大屋根の長さを調べた人によると、楕円の長径はなんと100m以上もあるそうです. 青色に彩られた4本の巨大な柱
(写真1枚目)、波型の流線形の美しさと太い力強さを併せ持った構造
(写真2枚目)も魅力的です. じつはこのガラスの大屋根の上には、大量の水が流れる親水空間と回遊歩道が設けられており. 太陽がでていれば、下からでも水面の模様や人影を確認できます.
大屋根の日陰になっている芝生エリアでは、寝転がって休んでいる人がちらほら
(写真3枚目). この緑地空間は西から東へと上り坂になっており、東側は「愛知芸術文化センター」に連絡する歩道橋と繋がります. 訪問当日は知らなかったのですが、傾斜の隙間となる東柄の地上部
(写真5枚目)はバス乗り場として整備されているそうです. 店舗は全て地下フロアに埋まっているため、オアシス21は建築というよりも大屋根と緑の広場空間という認識が適しているといえそうです.






それでは大屋根の上へ. 大屋根へはミラーで覆われた階段
(写真1枚目)、エレベーターで昇ることができます. 階段は微妙に揺れるのがちょっと怖かったりします. 前述した通り、屋根上には中央に巨大な水が整備され、訪問者はその外周を歩くように楽しむことができるようになっています. 地上14mのこの場所にこんな親水空間を造るなんて思いきったことしたな〜と思います.
栄のビル群の景色を一望できるスポットとしても人気で、テレビ塔とセットで撮ると非常に絵になります
(写真2枚目). 斜め配置されたガラス
(写真3枚目)もカッコいい. 回廊の床はウォーターグリーンのスモークガラス
(写真4枚目)と色合いも綺麗です. 水や手摺の上にある金網に触るとパチッと静電気のような痛みを感じましたが、弱い電流で安全対策をしていると思われます. ガラスが割れたら大変です.
紹介はここまでとなります. 建物というよりもランドマークとなった大屋根が特徴的な建築ですが、屋根の上の水を流すという大胆な発想で生まれた親水空間は、まさに都会のオアシスと呼ぶに相応しいものでした. 今回は昼でしたが、夜のライトアップも素晴らしいということなので、今度は夜目当てで来たいとおもいます. ではでは今回はここまで〜
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