



写真1枚目はインバウンド(訪日外国人)で賑わう『心斎橋筋商店街』からの眺め. 浪花組は看板などのサインがないので判りづらかったですが、こちらは建物両脇に大きな看板があるので、見間違いの心配はないでしょう. 一世代前の心斎橋には「そごう大阪店」や「心斎橋プランタン」、「村野建築研究所心斎橋店」などの村野建築が多く存在していましたが、それらが解体された今では大成閣と浪花組、そして道頓堀沿いの「ドウトン」が現存するのみです.
写真2枚目からは建物の顔となるファサードの様子です. 六角形のデザインが連続する特徴的なファサードは外観はアルミの成形材で構成されており、見た感じではバルコニーの落下防止としても機能しているようにみえます. 浪花組は建物の外壁をゴツくあしらった要塞のような感じでしたが、こちらはバルコニーの外部分をアルミで組み上げた吹き通しの良い装いになっており、ほぼ近い敷地同士ながらも外観の扱いは対照的な感じを受けます.



こちらは通りから見た入り口の様子を掲載. 建物としては6階建てですが、ファサードのある4階から上のフロアはセットバックしているため見えません. 二対一となって地上に落ちるファサードの柱
(写真1・2枚目)が、1階部分だけ銀色になって下りているのがかなり気になっています. 白・銀といった明るい系の色彩がベースとなっているので、これに中華料亭らしい赤色の提灯?がよく目立ちます. 何をヒントとしてこのデザインへと至ったのか、個人的には非常に気になります.
外観のみ紹介のため今回はここまでで. 本格中華料理店のため価格帯は少々お高い感じを受けますが、個人的にはランチタイムを狙って今度は探訪したいですね. 商業街という心斎橋の背景からも、ハレの商店ファサードのイメージを感じさせるもので、浪花組とぜひセットで訪れたい村野建築です. ではでは今回はここまで〜
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