烏丸七条ビル(旧野村生命京都ビル) - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

烏丸七条ビル(旧野村生命京都ビル)

           
0214:旧野村生命京都ビル メイン

0214 - 烏丸七条ビル(旧野村生命京都ビル)
竣工:1937年
設計:安井武雄
住所:京都府京都市下京区東境町191-2

皆様どうも. 1月特集となる京都探訪もこれにて4件目ですが、京都駅付近での紹介はこれにてラストとなります. ご紹介するのは京都駅から烏丸通沿いに歩いて約1分、七条通との交差点角地に建つ烏丸七条ビルです. 現在の名前はこれなのですが、建築関係では旧野村生命京都ビルの方がよく知られています. 設計は「大阪ガスビル」に代表される数々の野村財閥系の施設を手掛けた安井武雄氏で、このビルもその一つとして完成したものです.
0214:旧野村生命京都ビル 外観全景①

0214:旧野村生命京都ビル 外観全景②

0214:旧野村生命京都ビル 外観全景③

0214:旧野村生命京都ビル カーブ壁

こちらでは向かい側の道路から撮影したものを. パッと見た感じでは戦後に完成した雑居ビルのような印象を受けますが、竣工は1937年と戦前の近代建築で、近くに建つ「関西電力京都支店」と同年の完成です. 日当たり具合も綺麗に反射させるテカテカの藍色タイルに覆われたビルは、交差点に向かって大きく展開するアールが特徴. 最上階の窓だけが丸柱の連続するデザインになっており、最上階だけ窓の構成を変えるガスビルの構成に似たものを感じます.

当初は野村生命ビルとして完成したわけですが、戦後は東京生命の支店や某警備会社がメインとして入る雑居ビルとして使われ、現在は化粧品メーカーがメインテナントとして入っています. 装飾性のないモダニズムな佇まいですが、竣工当時は黄緑色という、なかなか目にしない色合いのタイルがビッシリと貼られていたそうです. 自由様式で知られる安井氏ですが、色の扱いも自由だったんですね〜.
0214:旧野村生命京都ビル 1階部分①

0214:旧野村生命京都ビル 1階部分②

0214:旧野村生命京都ビル タイル拡大

0214:旧野村生命京都ビル ビル入口

こちらではもう少し近くから撮影したものを. 1階の基底部はグレーの御影石で層を意識させる構成に見えますが、白い枠線(写真1枚目)で分断されて若干不完全なものになっているのが惜しい. ビル内には美術館もあったので入ろうかと思いましたが、時間の都合で断念. ビルのすぐ北は東本願寺の境内になるため、最上階からの景色は見事だろうな〜と思いながらビルを後にしました.

短いですが今回はここまでです. 戦後の雑居ビルの佇まいにみえますが、これでも今年で築80年の近代ビル建築. 当時の面影を残すのはビルのフォルムぐらいですが、数少ない安井建築として残っていくでしょう. ではでは今回はここまで〜


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