



写真1枚目は、奥手に西本願寺が建つ堀川通の様子です. 烏丸通と並んで京都市街地を南北に結ぶ基幹道路としての役割を担うこの大通りは、『堀川』と呼ばれる河川が流れることが名の由来となっています. しかし河川としての堀川の大部分は地下に埋まるため、地上から河川を見るには二条城まで北に歩く必要があります. 建物があるのは、堀川通と七条通の交差点から北にすぐの場所です.
メタリックな色合いと湾曲したガラスが目立つ、いささか独特な近代感を醸す佇まい. 屋根は京都らしく瓦葺きながらも、そこからシリンダー状のボリュームがズボッと突きでています. ザクのモノアイのようなメカメカしい円筒部分
(写真4枚目)の存在感は、道行く人の目線を釘付けにさせるでしょう. 『西利』といえば代表的な京漬物メーカーですが、その本店が若林デザインのポストモダン建築とは驚きです. 加えて本店だけでなく、嵐山店も若林氏の設計です.






こちらは手前の道路から撮影した外観写真を. 玄関真上に掲げられた和の雰囲気漂う看板と、全体的なメタリックの建物とのイメージのギャップ
(写真3枚目)がすごいですね. 左手のギザギザ壁
(写真4枚目)は鉄でしょうか. 上を見上げると神社の斗栱のような意匠が黒色で表現されていたり
(写真6枚目)と、和風の要素を色々調和させながら攻めていった感じが伺えます. 個人的ですが「マルトー17」のような祇園建築よりは京都らしく整っているな〜という印象でした.
中に入る時間もあったのですが、途中から企業の重役っぽい黒スーツの方々が入っていかれたので、お忙しくなると思い入館は断念しました. 見た目的なユニークさが目立つポストモダン建築ですが、京都を代表する京漬物の本店として訪れる価値も十分にあります. 西本願寺エリアに寄られた際は、この奇抜はフォルムを目印にぜひ訪れてみてください. ではでは今回はここまで〜
【訂正】
読者様(匿名)より冒頭部分にて『真宗大谷派の本山』と表記していた部分ですが、正しくは『浄土真宗本願寺派の本山』であるという御指摘をいただきました. 間違いの訂正をお詫びするとともに、読者様に感謝を申し上げます.
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2017/06/13 10:54 by 編集