旧北國銀行京都支店 - ARCHI'RECORDS(アーキレコーズ)- 建築紹介・建築探訪録        

旧北國銀行京都支店

           
0217:旧北國銀行京都支店 メイン

0217 - 旧北國銀行京都支店
竣工:1916年
設計:辰野金吾+片岡安 / 辰野片岡建築事務所
住所:京都府京都市中京区烏丸通蛸薬師南西角

皆様どうも. 京都特集も7件目、今回からは烏丸通・三条通の近代建築を月末までバンバン紹介していきます. 三条通の建築としては「京都文化博物館別館」等を既に投稿していますが、今回は前回撮り損ねていた分の追加として展開していきます. 最初のご紹介は、烏丸通沿いに建つ旧北國銀行京都支店です. 辰野金吾建築の一つで、時期としては後期寄りとなる1916年竣工の銀行建築です.
0217:旧北國銀行京都支店 烏丸通から①

0217:旧北國銀行京都支店 烏丸通から②

0217:旧北國銀行京都支店 烏丸側外観①

0217:旧北國銀行京都支店 烏丸側外観②

0217:旧北國銀行京都支店 烏丸側外観③

0217:旧北國銀行京都支店 烏丸側外観④

写真1枚目は烏丸通から撮影した様子を. 平安京時代の条坊制においては『烏丸小路』という小路の立ち位置だった烏丸通は、大正期に京都駅から御所へ天皇陛下が向かうための『行幸道路』として大通りに拡張され、銀行やオフィスが並ぶメインストリートに発展しました. 昔から残る銀行の一つとして建つこの辰野建築ですが、初めは山口銀行京都支店として建造され、後に北國銀行へ. 現在は銀行の役目を終え『DEAN&DELUCA』というカフェとして利用されています.

「JR東京駅舎」「大阪市中央公会堂」といった大きい辰野建築に見慣れていると、辰野作品としてはいささか意外に感じてしまう小振りなボリューム. 全盛期の辰野式のような赤と白の横ストライプは1階部分だけにとどまり、白が垂直も強調しているのがポイント. 辰野式フリークラシックながら、装飾は長方形・菱形で大きく簡略化されセセッションの要素が強く表れているように感じます. この作風は東京駅舎完成後の後期作に比較的多く見られるものです.
0217:旧北國銀行京都支店 入口デザイン①

0217:旧北國銀行京都支店 入口デザイン②

0217:旧北國銀行京都支店 蛸薬師通から①

0217:旧北國銀行京都支店 蛸薬師通から②

0217:旧北國銀行京都支店 蛸薬師通から③

烏丸通側に設けられた入口(写真1・2枚目)は、セセッション風になっても力のあるデザイン. ウェーブする両脇の付け柱がいいですね. 建物北側となる蛸薬師通側からは、旧勝手口らしき扉跡(写真3枚目)や幅が一段と狭くなった窓(写真4枚目)を確認. リズム感のある外観に、この奥側のスパンの不均一さはかなり気になります. そして奥にある扉(写真5枚目)がかなり大きい. 日常的に使っているであろう小扉が非常に小さくみえます. 機材の出し入れを想定してこうなったのでしょうかね.

内部は見学目的での撮影はご遠慮ということで断念. 内部はかなりリノベーションされ、白一色にカラーリングされた大空間になっていました. 元の銀行要素として残るのは内部の円柱くらいでしょうか、元々銀行空間としてどうなっていたのかが不明なので判断しにくいです. 高層ビルが立ち並ぶ烏丸通に残る小さな辰野建築、地下鉄駅からも近いのでカフェを兼ねて訪問する価値十分ですのでぜひ一度. それでは今回はここまで〜


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