2017/03/22
【データ最終更新日:2017.3.22. 収録件数:24件(うち非現存:2件)】
【ひとこと建築紹介】
<大分市>
A. 岩田学園
C. アートプラザ
H. 豊の国情報ライブラリー
J. 大分市情報学習センター
大分市内には"ポストモダン建築の旗手"として知られる磯崎新の作品が数多く現存. 公的な処女作とされる岩田学園、建築学会賞を受賞したアートプラザ(旧県立図書館)、キュービックな形態が特徴的な90年代作である豊の国情報ライブラリーなど名作がたくさん. アートプラザ3階の『磯崎新建築展示室』では、手がけたプロジェクトの模型・資料を常設展示しています(観覧無料).
B. 大分県庁舎本館
低層部がピロティのように持ち上がったコンクリートモダニズムな県庁本館は、「島根県庁舎」や「島根県民会館」等を手がけた安田臣をリーダーとした建設省九州地方建設局営繕部の設計. 短辺側の壁面には彫刻家・流政之の巨大レリーフが飾られています.
D. 大分銀行赤レンガ館
大分に設置されたナンバー銀行『第二十三銀行本店』として完成した赤レンガ館は、辰野片岡建築事務所(辰野金吾+片岡安)が手がけた、丸窓が特徴的な辰野式建築. 戦災によって外壁以外が焼けてしまい、竣工時から残るのは外観のみ. 駅前通りの街並みを代表するレトロ洋館です.
F. 大分県立美術館「OPAM」
プリツカー賞受賞歴をもつ世界的建築家・坂茂が手がけた県立美術館. 閉鎖的な美術館というイメージを取り払うため、国道に向いた南側全面を水平折戸ガラスにしてオープン開放的に. 上部には大分の伝統産業である竹細工のファサードを取り入れています. 大分で今最もアツい現代建築です. [コレクション展:一般 300円]
I. 大分市美術館
大分市の南側に広がる上野丘陵に建つ私立美術館は、「世田谷美術館」で日本芸術院賞を受賞した内井昭蔵の設計. ベージュカラーの色合いが特徴的な造形力満載の建物. 野外からは大分の市街地を見渡せる、丘陵地ならではの眺望が見所です. [コレクション展:一般 300円]
<別府市>
L. 別府タワー
塔博士とも称された構造家・内藤多仲が手がけた『タワー六兄弟』の三男坊. 六兄弟の中では唯一建物の上にタワーが乗ったタイプで、高さ90.0mは兄弟の中で最も低いタワー. 現在も別府観光のランドマークとして親しまれており、2007年に登録有形文化財に指定されました. [ 展望料金:高校生以上 200円 ]
N. 竹瓦温泉(別府温泉)
社寺建築と間違えそうな立派な反り屋根・唐破風が特徴的な木造建築は、別府市技師・村上利作の手で1938年に完成した市営浴場. ここまで立派な共同浴場と肩を並べられるのは「道後温泉」くらいかもしれません. 普通浴100円(備品別途)という激安料金は温泉地・別府ならではです.
P. 別府市公会堂
Q. 別府市南部児童館
別府駅の南にそれぞれ建つ公会堂・南部児童館は「東京中央電話局(現:JPタワー)」や「京都中央電話局(現:新風館)」を手がけた逓信建築の重鎮・吉田鉄郎の現存作. 公会堂はボロボロの外壁だった外壁を改修し、2016年にリニューアオープンしました.
S. ビーコンプラザ
市民ホール・コンベンションセンター等からなる複合施設は、別府市における磯崎新の設計作品. 敷地内に建つ『グローバルタワー』は船の帆のようなデザインをした高さ125mの展望塔. 展望台からは別府市街地から別府湾、天気の良い日には四国まで見渡せる展望スポットとなっています. [ タワー料金:大人 300円 ]
T. 京都大学地球熱学研究施設
温泉地ということで設けられた、地熱・温泉に関する研究を行う目的で建てられた京都大学施設. 建物中央の塔屋が特徴とした、赤煉瓦の美しい2階建てレンガ造. 武田五一・山本治兵衛らと共に、京大本部施設の設計にも携わった永瀬狂三の設計です. 幾何学的に簡略されたイオニア柱頭がおしゃれです.
U. 冨士屋Gallery 也百(旧冨士屋旅館)
別府八湯のひとつ・鉄輪温泉の温泉街に建つ純和風建築は、レトロな建物が多く残る別府の中でも特に希少な明治期(もっといえば1900年以前)完成の旧旅館. 平成8年に廃業してしまった旅館に代わり、現在はギャラリーとして営業. ホールでは落語会やコンサートも実施されています.
V. 別府市浜田温泉資料館
別府八湯では最北にあたる亀川温泉の一角に建つ資料館. 竹瓦温泉の設計指導・別府市公会堂の建設にも携わった別府市技師・池田三比古による唐破風の見事な寺院風建築ですが、老朽化に伴い2003年に解体. しかし2005年に資料館として復元され、2006年に登録有形文化財に指定されました.
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