2017/03/25
【データ最終更新日:2017.3.25. 収録件数:26件(うち非現存:1件)】
【ひとこと建築紹介】
A. 田部美術館
D. 島根県立図書館
E. 島根県武道館
G. 島根県庁第三分庁舎
M. 島根県立美術館
松江市中心部には「スカイハウス」で一躍有名となったメタボリズム建築家・菊竹清訓の設計作が数多く存在しているのが特徴. 県の施設が多いのは、当時の県知事だった田部長右衛門との繋がりが一説として挙げられており、田部美術館も同氏が手がけています. 初期作である県庁第三分庁舎(旧:県立博物館)から晩年作の県立美術館まで、実に幅広い時代の菊竹建築が松江に集まっています.
B. 松江城
C. 興雲閣
『千鳥城』の異名をもつ松江市のシンボル松江城. 全国でも数少ない現存12天守の一つで、その中でもさらに希少な国宝天守(国宝5城)となっている平山城型の城郭建築です. ちなみに旧国宝から国宝に戻ったのは2015年と最近のこと. 天守望楼からは雄大な宍道湖の眺望が楽しめます. 城山公園の南に建つ興雲閣は、明治期に竣工した山陰屈指の擬洋風建築です. [ 松江城入閣料:大人 560円、興雲閣は入場無料 ]
F. 島根県庁舎
H. 島根県民会館
島根行政の中心である県庁舎と県民会館を手掛けたのは、「大分県庁舎」にて建築学会賞受賞歴をもつ安田臣が手がけたモダニズム建築. 1970年に『島根県庁舎及びその周辺整備計画』として日本建築学会賞(業績)を受賞. 菊竹建築を含め、今や全国でも珍しいモダニズム建築が数多く集まる官庁街の中核を成す建物です.
I. カラコロ工房(旧日本銀行松江支店)
J. ごうぎんカラコロ美術館(旧八束銀行本店)
京橋川に沿うように建つ2件のレトロな旧銀行建築. 辰野金吾の弟子である長野宇平治設計の旧日本銀行が工芸館、鴻池組設計の旧八束銀行が美術館として活用されています. どちらも国指定登録有形文化財. ネーミングになている『カラコロ』とは、松江大橋を人々が下駄を履きながら渡る時に響くカランコロンという音からきています.
K. くにびきメッセ
松江市中心部の東に建つコンベンション施設は、島根県出身である高松伸の設計. 内部に巨大な円錐・球体のボリュームが埋め込まれた近未来感抜群の建築空間がナイス. 庁舎建築なのでマップに記載されていませんが、県道21号線の反対側には「松江地方合同庁舎」という高松建築が向かい合って建っています.
Q. ビッグハート出雲
JR出雲市駅のすぐ南に建つ市民交流センター. 設計はシーラカンスアンドアソシエイツ(C+A)で、2004年に学会作品選奨に選ばれた代表作の一つ. 活動の場となるホールやギャラリーを道路に向けて開放的に演出させており、建物もそれによって所々がデコボコした面白い外観になっています.
S. 旧大社駅舎
1990年に廃止された旧国鉄(JR西日本)大社線の終着駅であった大社駅舎は、社寺建築と間違えてしまうほどに立派な純和風駅舎. 設計は神戸鉄道管理局所属の丹羽三雄で、その荘厳な造りから重要文化財に指定されています. 駅舎だけでなくホーム・線路も残され、一部の線路にはSLが保存されています.
T. 大社文化プレイスうらら館
アーチ状に大きく湾曲する屋根と総ガラス張りのカーテンウォールが特徴的な文化施設. 「せんだいメディアテーク」等を代表作にもつプリツカー賞受賞建築家・伊東豊雄によって手掛けられた憩いの空間は、とても明るく開放的になっています.
V. 島根県立古代出雲歴史博物館
出雲大社の東隣に建てられた、古代出雲を展示する県立ミュージアム. プリツカー賞受賞建築家・槇文彦が手かげた博物館建築は、赤褐色のコールテン鋼とガラスのボリュームを組み合わせたカッコいいものになっています. 緑の生い茂る時期が、個人的に見ごろな気がします. [ 常設展:一般 610円 ]
W. 出雲大社 御本殿
X. 出雲大社 神祜殿
Y. 出雲大社 勅使館
縁結びの神様で名高い大国主大神を祀る出雲大社. 切妻妻入の『大社造』の代表とされる本殿は、造営1744年の国宝建築です. 菊竹清訓設計の「出雲大社庁の舎」は解体されたものの、宝物館である神祜殿は今なおも現存. 社務所の南側に建つ勅使館は伊東忠太設計だったりと、境内にはまだまだ面白建築が多く立ち並んでいます.
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