




公会堂の最寄りとなるのは長崎電気軌道の公会堂前停留所で、JR長崎駅から3号系統に乗車して2駅です. 写真1枚目は見にくいですが、右端に公会堂が見えています. 長崎の被爆復興を目的とした『長崎国際文化都市建設法』による事業の一環として1962年に完成した公会堂は、「旧長崎水族館」や「諫早市民センター」など長崎に数々の作品を残す早稲田大学名誉教授・武基雄
(たけ もとお)氏の代表作の一つ. 老朽化を理由に2015年3月に閉館し、新庁舎建設のため解体される予定です.
探訪して撮った写真は閉館して半年ほど経った2015年9月のもの. 取り壊されることもあって建物を正面から綺麗に撮影したかったのですが、10月開催の『長崎くんち』の仮設会場が広場を占拠していて思うように撮影できず. 最上部をマッシブなコンクリートが乗っかり、正面玄関の両脇にレンガ調の袖壁、玄関の真上にもVの字になった白壁が目立つ堅牢なモダニズム. 遠目から見るとロボットの顔のように見える、実に大きく力強いファサードがカッコいいです.




仮設で隠れてしまっていたため、当初は全体的にシンメトリーと思っていましたが、玄関
(写真1枚目)は東側に寄っています. 扉越しに撮影したロビー
(写真2枚目)を見ると、まだまだ使用できそうなのにもったいないな〜と思ったりも. 東西の壁にビッシリと巡らされた斜めルーバー
(写真4枚目 西壁)も公会堂の特徴. いったい中からはどのように光が入っていたのか、今となってはわかりません.
長崎市もHPにて公会堂の考え(
該当ページリンク)を表明しており『耐震補強の投資効果を考えると、将来に渡り公会堂を使い続けることは困難』ということで解体に踏み切ったそうな. 維持できないのは仕方がないとは思いつつも、歯痒い思いが残ります. Twitter情報ですが2017年5月30日の段階で、ルーバーは取れてるけど建物はギリギリ残っている状況の様子. 興味のある方はダッシュです. では.
※ Googlemapではほぼ中央に公会堂を表示しています
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