2015/12/09
日本工芸館

0028 - 日本工芸館
竣工:1960年
設計:浦辺鎮太郎
住所:大阪府大阪市浪速区難波中3丁目7−6
どうも皆様. 突然ですが『民芸』という言葉をご存知でしょうか. それは『焼き物・陶器・箸やお盆など、日常的に使われる工芸品=民芸品』を中心とした工芸芸術のことです. それは『何気ない日常品に宿る美しさ、ないしはそれらを扱う心地よさ・楽しさ』に価値を見いだすものであり、今日の『プロダクトデザイン』の源流を成すものです. 20世紀前半では美術界からは蚊帳の外とされていましたが、柳宗悦(やなぎ むねよし)らは、これら民芸品を造る無名の工人によってつくられた民芸品の芸術を世に広めようと、1926年を皮切りとした『民芸運動』を展開させます.
民芸運動は21世紀の現在でも続いていおり、その民芸品を保存・展示する施設が大阪難波にあります. 南海難波駅から阪神高速の高架道路を潜ってしばらく西へ向かうと、高層住宅や雑居ビルの密集するエリアに一つの看板の建つユニークな形状をした建物が見えてきます. その施設の名は日本工芸館、今回はこの建築の紹介です.
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