【ひとこと建築紹介
(ひとまず完成です!)】
A. せんだいメディアテーク言わずと知れたプリツカー賞受賞建築家
伊東豊雄氏の代表作. 7枚のスラブを13本のチューブが支える独特な構造です. 階段となるチューブの内部には所々に偉人のメッセージが隠されているので探してみましょう.
B. 宮城県民会館『東京エレクトロンホール宮城』
C. 仙台市庁舎今大会の中継会場である県民会館と市庁舎は「霞が関ビルディング」の設計者としても知られる山下設計の創始者
山下寿郎氏の作品です. 渦のようなデザインが施され会館の外装は仙台ゆかりの洋画家 杉村惇氏によるものです.
D. PL教団 仙台中央教会花火大会でおなじみPL教団の仙台教会. 設計は「名護市庁舎」でおなじみ
象設計集団. 見た目そのものは6~7階建てのビルで、レンガ張りに丸みを帯びた非常にドッシリとした印象のある教会です. 教団の教会なので、内部見学は難しいかもしれません.
E. 仙台市市民活動サポートセンター
O. 宮城県図書館市内にあるサポートセンターと、緑豊かな郊外にある県立図書館は「梅田スカイビル」や「京都駅ビル」を手掛けた建築家
原広司氏の作品. サポートセンターはかつて『BEEB』という複合施設でした. 図書館はその独特の外観からUFOの母船とも呼ばれているようです.
G. 宮城県美術館広瀬川を越えた市の西側にある美術館の本館は、コルビュジエに師事した日本人弟子のひとり
前川國男氏によって手がけられたもの. 白く彩られた前川氏考案の打ち込みタイルが冴える、前川建築の晩年作品です. 地下鉄東西線が開通したため、中心部から行きやすくなりました. [コレクション展:大学生 150円]
H. 東北大学百周年記念会館デザインリーグファイナル会場だった『川内萩ホール』という通称をもつイベントホール. 元々は老朽化によって使用されなくなっていた「東北大学記念講堂及び松下会館」が、
阿部仁史氏と
小野田泰明氏らの手によって生まれ変わったリノベーション建築です. 見学の際はサイト内の行事カレンダーを確認してから行きましょう.
I. 仙台市博物館仙台市中心部から南西に向かった場所にある市立博物館は、佐藤総合計画の創設者にして建築音響学の先駆者と謳われた
佐藤武夫氏が手掛けたもの. 常設展では伊達政宗ゆかりの文化財が展示されています. [常設展:大学生 400円]
J. 東北学院大学本館
K. 東北学院大学ラーハウザー記念礼拝堂
L. 東北学院大学デフォレスト館東北学院大学にあるこれらの建物は、市内では恐らく唯一の国指定重要文化財となる洋館建築です. 本館・記念礼拝堂は、横浜を中心に活動したアメリカ人建築家
J・H・モーガン氏が手掛けました. デフォレスト館は設計者不詳ですが、コロニアル様式で設えられた国内最古の宣教師館として現存する貴重なものです.
M. 仙台市富沢遺跡保存館『地底の森ミュージアム』という通称がつくこちらの博物館は
坂倉建築事務所による設計で、楕円柱型をしたRC造の巨大展示スペースが特長. 発見された富沢遺跡を当初のまま保存公開するという珍しい展示方法をとっており、地下水対策による特殊な建築・土木構造を採用しているようです. [入館料:一般 400円]
N. 仙台市天文台仙台の西にあるニュータウンに2008年に開台した、逆さコップ型の形態をしたプラネタリウムが印象的な天文台. 設計を担当したのは
NTTファシリティーズ. 建築に加えて夜空の旅へと洒落込むのもいいかもしれません. [セット券:一般 1000円]
Q. 名取市文化会館「スパイラル」や「ヒルサイドテラス」で有名なプリツカー賞建築家
槇文彦氏が手掛けた名取市の交流施設. 中庭を中心に大きさの異なる各ホールが隣接しています. 2013年には目的ホール『希望の家』も槙氏設計で開館. 空港連絡鉄道の脇にあるので、見覚えのある人は多いかも.
R. 仙台空港旅客ターミナルビル遠方からのアクセス拠点となる仙台空港のターミナルビル. 設計は
日建設計で、山々の連なりを想起させるウェーブ屋根が印象的です. しかし搭乗待合室側はトンネルのような円筒空間になっていて、表裏で建物の印象が全く異なるのが面白い空港となっています.
T. 宮城スタジアム仙台市中心部から北東方向にある、ベガルタ仙台の準ホームスタジアム. 設計は
針生承一氏と
阿部仁史氏という宮城ゆかりの建築家による共同設計で、とりわけ阿部氏にとっては今後建築家として注目される契機となった作品. 「政宗の兜の前立の三日月」としてデザインされた湾曲屋根が特長です.
V. 菅野美術館県内の医療法人の開設者のコレクション品を展示する私設美術館. 米粒のようなマークが押し込まれた赤錆色の外壁とは対照的に、館内は真っ白な展示空間になっています. 2009年学会作品選奨にも選出された、
阿部仁史氏の代表的な作品の一つです. [常設展:大学生 200円]
【2017年度新規追加分】
X. 西欧館青葉通り近くの路地の一角に建つレトロモダンな建物. 「日比谷公会堂」や「大隈講堂」の設計者としても名高い早稲田建築科の創設者である
佐藤功一氏の設計で、現存する数少ないオフィス作品. タイル張りの素っ気なさもありながら、玄関部分に集中する装飾は目を見張るものがあります. 1階はレストランとして営業.
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